2020

用途:認知症グループホーム

所在地:北海道 千歳市

敷地面積:861.60㎡

延べ面積:789.06㎡

構造:K・オフィス 細野浩樹

施工:生杉建設

撮影:佐々木育弥

介護施設と地域との距離感と関わり 

 

 

地域交流スペース(ピアスペースKANTO)を併設した2ユニット(1ユニット=9戸)のグループホームの計画である。

近年介護施設の取り組みの1つとして如何に地域に根ざすことができるかという点がある。

敷地のある千歳市の勇舞地区は近年宅地化され急激に人口が増えた地域であり、人口の増加に対して地域住民が利用できる場所というのは現状少ない。

介護施設と地域の接点としての場所でありかつ地域住民が利用しやすい場所の提供が計画の中で求められた。

住宅地内にある南北に54m東西に14mと宅地で区画された4住戸分の長細い敷地の北側を駐車スペースとし残りの部分から延焼ラインを避けた部分に建物を配置した。

建物の外壁の約1m外側に全体的にルーバーを配置しダブルスキンとし個室に対して道路との距離感、道路側からの視線を柔らかく遮る役割を果たしている。

ルーバーで構成された外観は敷地北側に広がる防風林をイメージしている。

内部は北側の1階に地域交流スペース2階にホールを設け、緩やかとグループホーム部分とつなぐ様にしている。南側はグループホームとし各階で1ユニットの2ユニットが同じ平面で構成した。

ルーバーと外壁によって作られた外部空間は、それ自体が用途はないものの外部からの視線を守る部分でもあり、内外を断絶する拒否された壁ではなく入り易さ柔らかさを醸し出す壁を構成する部分としても同時に存在する。

介護施設と地域の関係においても近づけたい部分と同時にプライバシーや防犯面において適度な距離を保ちたい部分が存在すると考えている。

この試みが建築として解決できる1つの方法になり得るではないかと考えている。

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北海道  札幌 設計事務所 栗山町