top of page
qukan
H-Fushiko_024_210812_DSC6404-HDR.jpg

Smileback Foodtruck

2023

色というのは不思議なもので、色によって印象は大きく変わります。
白は清潔で穏やかな印象を与え、赤は情熱やエネルギーを感じさせます。
また同じように、曲線や直線といった「線の操作」も、印象を大きく変える要素のひとつです。
特に店舗のように「イメージ」が大切な場所では、「色」や「線」の選び方ひとつで、商品の魅力や空間との一体感が生まれ、お互いを引き立て合うことができます。
今回の計画は、既存の黒と白で構成されたキッチントレーラーを、店舗のイメージに合わせてDIYで改修するというデザインの依頼でした。
もとの車体は、白いボディに黒いモールやフェンダーが付いた、シンプルでモダンな印象のデザインでした。
しかし、クライアントの業態は「クレープ屋」であり、やさしさや甘さといった印象をもう少し感じられる車体が求められました。
そこで、企業イメージである淡いトーンや、クレープを連想させる「クリームの白」を基調にデザインを再構成。
できるだけ角をなくし、全体を柔らかい印象にまとめることで、ブランドの世界観を車体にも反映しました。
改修はDIYで行っています。
予算や工期の制約がある中で、最小限の手を加えながら最大限の印象変化を生み出すことを目指しました。
具体的には、もとの白いボディを活かしつつ、フェンダーや窓枠、モールなど黒い部分を白く塗り替え、全体のトーンを統一することで「白のイメージ」を強調しています。
さらに、近隣のファブラボの協力を得て、針葉樹合板にCNCルーターで曲線的なトレーラーのシルエットを切り抜いたパネルを制作。
このパネルを窓部分に設置することで、メニュー表を掲示するスペースとしての機能に加え、内部への視線をやわらげる“見えすぎない”フィルターのような役割も果たしています。
「色」や「線」といった、いわば小さな操作であっても、印象を大きく変えることができる。
この小さなプロジェクトを通して、あらためて実感することができました。

移動販売車

用途:

移動販売車

建築面積:

延床面積:

構造:

リノベーション

工事種別:

デザイン監修:Qukan 施工:自主施工

撮影:

SAyA

敷地:

bottom of page