栗山町内の国道沿いのカフェの店舗計画である。元々はお好み焼き屋だった建物を珈琲専門店として改修した。敷地は交通量の多い道路に面しており、日中は様々な客層、夜は気の合う常連客が集う場所を目指した。 多趣味なオーナーの趣味のグッズを際立たせつつも、珈琲専門店としてのイメージを保つため、内装では素材をOSB合板、漆喰、木毛セメント板、クロス、黒板塗料、古材風のカフェ板などを使い分け、グレーの色調で統一することで表情を持たせながらも統一感を演出した。 以前の店舗から平面は大きく変更せず、カウンターを新設し、厨房内部に新たに壁を設けることで広すぎる厨房を調理部分とカウンター部分に分けた。 素材と色に変化を与えつつ、周波数を合わせるよう調整することで、空間に微細な変化を感じられるよう工夫した。