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藤の園ヨゼフ館

2023

樺戸郡月形町の当別原野に建つ福祉施設内に新たに計画した1階2階4戸ずつそれぞれ小屋裏倉庫を持ったワンルーム計8戸の職員住宅の計画である。

街の中心部から離れた当該施設は農業地区や原野が広がる自然豊かな土地であるが豪雪地帯の為、冬は雪の影響で通勤が厳しい時がある。
敷地内には既存の小さな職員寮があるもののより多くの職員が住める為の場所が求められた。

補助事業の関係上比較的タイトなスケジュールと共用部バルコニーを含めた住戸当たりの面積が33m2未満である面積的な要件がある中で
敷地が都市計画地域外の為、200m2未満の共同住宅として計画することで確認申請の時間を短縮化する計画としている。

豪雪地帯のため屋根は雪が落ちる切妻形態とし、共用の階段室を持ったコンパクトに各階4住戸ずつ並べた共同住宅形式である。
周囲が見渡せる敷地のため裏のファサードがないようメーター等は極力内部に配置する形としている。

外壁はベンガラに近い赤い板金を採用しかつシンプルな変形の切妻の形態は近隣に点在する切妻の農業倉庫を想起する形とした。
かつて北海道には煉瓦の農業倉庫が多くありその名残か新しく建てた金属板の農業倉庫も赤い色を入れていることが多く
この赤は夏の緑と冬の雪の白にも映える赤は雄大な北海道の農業地区のアクセントとなっている。

1階の階段室の奥は屋根がない2層吹き抜けの囲われた共用の中庭的空間として住民同士で外のアクティビティができる様なスペースを設け
あえて囲われた小さなプライベートな外部空間を設けることで広い自然豊かな敷地から連続性を生む形とした。

各階の平面は同じであるが床下に小屋裏収納を持つ1階と上部に小屋裏収納を持つ2階により各階で変化を与えれている。

シンプルな形態とプランでありながらも変化を少しずつつけることで豊かさを産める様試みた。

北海道月形町

用途:

集合住宅

建築面積:

延床面積:

構造:

新築

工事種別:

設計:空間工作所 施工:岡山組

構造設計:Kオフィス細野浩樹

撮影:

佐々木育弥

 

在来木造2階建

敷地:

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